アリス アンド オリビア(alice + olivia)の2017年秋コレクションが発表された。インドのボンベイ出身のイギリス作家、サルマン・ラシュディの小説『The Enchantress of Florence』からインスピレーションを受け、男性社会の中で自身の運命を切り開いていく女性の姿を表現している。
ドラマティックなレーストップスは、ベルスリーブでより女性らしく。シルクのドレープが身体のラインを美しく描くドレスやハートが散りばめられたコートなどフェミニンなデザインのアイテムは、自立した女性たちにアイデンティティを与える。
ダスティピンクやブリックレッドが華を添えるカラーパレット。女性らしい柔らかさや温かさの中で、パテントレザーのボマージャケット、ナポレオンジャケットなどメンズライクなアイテムが際立つ。カモフラージュプリントのジャケットはピンクのトップスとスタイリングして、フェミニンとマスキュリンのバランスを巧みに叶えている。
絵画、女性、薔薇、鳥…スカートやトップスに施された様々なモチーフが、『The Enchantress of Florence』の舞台であるムガール帝国の豊かなセッティングを思わせる。スパンコールで輝くセットアップに合わせたシンプルなインナーには、“Be The Change You Wish To See In The World”の文字が。女性たちに向けて、あなたがこの世で見たいと願う変化にあなた自身がなりなさい、というメッセージが込められている。