kolor(カラー)の2012年春夏メンズコレクション。2011-12年秋冬コレクションからの継続した流れの中に、クラシックな要素を取り入れながらポップな要素も加わりモダンに仕上がった。
グレイトーンがメインのシックでダークなカラーパレットに、美しい発色のブルー、パープル、ワインレッドがアクセントを加えている。 素材は洗いをかけて、仕上げにあえてプレスしないことで、ラフなテクスチャーを楽しむのが今の気分だ。ジャケットのデニムのパイピングもハンドステッチ風に仕上げた。リネンをメインに使用することで、ダークカラーのアイテムも軽やかで爽やかな印象になった。
全体的に体にほどよくなじむ、リラックス感漂うシルエット。ニットもローゲージで、ショートパンツの裾も切りっぱなしのまま。だが、プルオーバーのわきの切り替えデザインを施したり、ゆったりシルエットのスウェットパンツの裾をニットにしたり、さらにポケットの裏地にもこだわって、ラフな着こなしでも細部まで気を抜かないのがkolorスタイル。ラメニットやベルベッドのアイテムも、リラックスしたスタイルの中にエレガントで華やかな輝きをプラスしている。小物は、アンバランスなほど大きなバッグや、レザーとキャンバスの組み合わせが斬新なシューズが登場し、他にはないコーディネートを楽しめる。
ミラノで発表された、イタリアの老舗ブランド、BOGLIOLI(ボリオリ)とのコラボレーションジャケットも高く評価され、kolor設立から8年目となる来シーズンはいよいよパリのランウェイに登場することが決定。世界的に展開を進めるkolorは、今最も期待されるブランドのひとつである。