ディースクエアード(DSQUARED2)が、2017-18年秋冬コレクションを2017年1月15日(日)に発表した。ブランド初のメンズ・ウィメンズ統合によるショーは、アウターウェアブランド、ケーウェイ(K-WAY)とのコラボレーションも発表されるなどブランドにとって飛躍のランウェイとなった。
ショー序盤、オーバーサイズのニットやカーディガンは汎用的なアイテムとなり、スパングルの官能的なドレスの羽織としても、カジュアルシャツとの重ね着としても用いられた。ドレッシーなアイテムを加えようとも、足元にはトレッキングシューズ、頭にはニット帽が主軸のスタイルだ。そこにより一層ラグジュアリーなスポーツ要素を流し込むのがケーウェイのスポーツウェア。レッド、オレンジ、イエローといった多彩な色使いのオーバーサイズジャケットなどがそれに当たる。
レイヤードは、ランウェイの中でスーパーレイヤードほどのボリュームになっていく。フリンジをふんだんに施したカウファーレザーのジャケット、たっぷりボリュームがあるダウンなど、種類豊富なアウターの下からは膝ほどまであるロング丈のシャツが。バックロングやランダムヘムの仕立てで、風を受けて洋服に動きをプラスしている。
中盤以降、重ねていたアイテムが徐々に一体化していく。フロントとバックスタイルが全く異なり、デニムジャケットとダウンベスト、ニットとシャツワンピースといった風に前後で印象ががらりと変わる。
時を経てドッキングの流れはなくなり、次に登場したのはフォーマルの典型的アイテムにどんどんアレンジを効かせるテクニック。ウィメンズでは、ゴシック調のドレスにビッグサイズのボマージャケットを羽織ってみせているし、メンズでは、細身のダブルブレストジャケットにキラキラとスパンコールが光るバックパックを背負っている。最初から一貫してきたレイヤードによる前衛的なルックは、ランウェイの中で変形、進化していた。