サスクワァッチファブリックス(Sasquatchfabrix.)の2017年春夏コレクションが発表された。長年にわたって、日本で紡がれてきた伝統を今シーズンのサスクウァッチファブリックスは革新に変えた。洋服の中で、如何なく発揮されたその職人技は洋服たちに真新しさを注ぎ込む。
世界一薄い手すき和紙を作るという高知・土佐の浜田兄弟と協業し生み出したのは洗える和紙。その和紙に麻のメッシュをボンディングし、Tシャツのワンポイントとしてあしらっている。織物では出すことのできない和紙独特の雰囲気は唯一無二の存在。
日本の夏を想起させる夜空に咲く花火は、金色の糸からできる力強い刺繍で表現されいている。袴を模したボトムスは、ボリュームがあるが、適度な落ち感で丸い弧を描いてストンと落ちる。
また、ピッグレザーとシープレザーを使用した、ジャケットは、裾とポケット部分にレザーの端を合わせることで表情豊かに仕上げた。毛穴の多いピッグレザーは通気性も良く、夏の気候に適した革素材だ。
柳式刺し子折と呼ばれる機械折で刺し子を表現した生地は、前シーズンに引き続き登場している。半襟部分はシルク混の別生地を採用しており、前身の大きく配されたポケットがこのジャケットの象徴的な一部として配されている。