ジュンハシモト(junhashimoto)の2017年春夏コレクションが、東京コレクション1日目の2016年10月17日(月)、渋谷ヒカリエにて発表された。

スクリーンを用いたインスタレーション形式で行われた今回のコレクション。スクリーンには、海に面した岸壁の上でウェアを着たモデルがゆっくりと動く様子が映し出される。テーマは”navy_marine”だ。

水面のように淡いブルーから、深い海のような青まで、様々な色合いのネイビーブルーが、セットアップスーツや薄手のトレンチコートとなって登場した。ダークネイビースーツに合わせられた空色のシャツも、ダークトーンの中に浮かび上がるアクセントとなって、青の存在を印象付ける。

アイテムの素材は自然な風合いで、観る者に軽やかな印象を与える。主に日本の強みであるコットンや化学繊維を使用したという。西洋のルーツを持つ”洋服”に、日本の素材を用いて国内で仕立てる。ここには、デザイナーがイタリアで獲得した美意識に、日本の”粋”の要素を加えたものづくりを提案する、ブランドのこだわりが垣間見える。

中盤になると、スクリーンの前に一人の津軽三味線の奏者が現れ、電子的な音楽に乗せて早弾きが披露された。彼が身にまとっているのもコレクションの1ピース。遠くから見ると、白のフード付きパーカのように見えるトップスは、よく見るとシャツのディテールを持っている。その上に着たネイビーのジャケットには後ろにドローコードが付けられており、アウトドア的なテイストを併せ持つ機能的な美しさが提示された。