ロンドンにて、10周年を迎えたテンパリー ロンドン(Temperley London)が2012年春夏コレクションを発表した。会場となった大英博物館には、今年4月に英国のウィリアム王子と結婚したキャサリン妃の妹、ピッパ・ミドルトンさんがフロントロウに姿を見せ、スペシャルゲストの登場に騒然となった。
伝統的で荘厳な館内にライトアップされた会場が神秘的な雰囲気を放つ。ミュージカル映画「上流社会」のグレース・ケリーや、「スカーフェイス」のミシェル・ファイファーのような気品のあるリッチな女性からインスパイアされたコレクションテーマは「GRACE」。壮麗な会場にマッチした、最高にエレガントでラグジュアリーなスタイルを発表した。
カラーパレットは、クリーム、ヌードベージュ、ピスタチオグリーンやブルー、そしてブラックとホワイト。胸元が大胆に開いたサテンのロングドレスは、長い生地が優雅に流れるバックスタイルががフェミニンで印象的。デリケートなフリンジが施されたカクテルドレスや、フレンチレースとシフォンを使用した透明感のあるスリップドレスがセクシーなエレガンスを表現し、バカンス地での上流階級のパーティーをイメージさせるようなルックがたくさん登場した。
足首に施されたリボンがポイントのオープントゥのシューズは、黒の他、レモンイエローやスカイブルーなどのパステルカラー、そしてソールの部分がレオパードになったデザインのものが揃い、ルック全体を洗練された印象に演出している。
エレガントでタイムレスなドレスを身に纏ったテンパリーガールたちが集合した圧巻のフィナーレは、割れんばかりの拍手と共に幕を閉じた。