ディオール オム(DIOR HOMME)の2016年秋コレクションは、英国ラグビーのエンブレムからインスパイアされたワードローブを展開。無地やストライプ柄、チェック柄のディテールが、スポーツウェアの雰囲気を醸し出している。
従来のブランドイメージと比べると、色みのあるバリエーションが、イメージソースのスポーティな風合いを想像させる。
スラックスは、足首の上まではしっかりとした体裁をとりながら、リブを差し込むことで、一気にスポーティな雰囲気をプラス。ボトムスの遊び心とは対照的に、シャツの襟やタイのシャープさは、クリス・ヴァン・アッシュによるディオール オムらしさを存分に発揮。コンパクトに首に寄り添い、ミニマルな美しさを醸し出すことで、上下のバランスをしっかりと保っている。
また、ラグビーを思わせる要素として、タータンチェックが挙げられる。シャツやアウター、アイウェアなど、チェックが用いられる場所によって、主張の強さが大きく移りかわり、色々な柄との付き合い方を提案している。