ディースクエアード(DSQUARED2)は、ミラノ・ファッション・ウィーク最終日の2016年2月29日(月)に、2016-17年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
今季、大きなサプライズとなったのは、ボリューミーなファーコートの登場だ。アームラインには四角いパネルを重ねあわせ、首を覆うように筒状のパーツが鎮座する。その姿は日本人からみると、まさに“鎧”。一つ一つのピ―スには、刺繍やファーで、レッドやイエローなど力強い色彩を均等に並べて、アートのように美しい作品を創り出している。
基本のコンビネーションは、重量感のある上半身と裾をしぼったタイトボトムス。フリルたっぷりのブラウス、ナポレオン風ジャケット、大きなポケットの迷彩パンツなど、いくつものテイストや文化を融合させた一着に、さらに煌びやかな装飾を加えている。ショルダーラインを流れるフリンジ、ランダムに配された金刺繍、ボタンラインに添うようにあしらわれた立体的なビーズやビジュー…。また、袖口や裾から覗くタトゥータイツやトップスも個性的だ。
アイコニックなデニムは、ジャケットとして姿を現し、フィットパンツ、ロングスカート、ファーストールをマッチさせた。合わせたアイテムはどれも黒で統一されているため、インディゴの色彩が浮かび上がり、より色濃いルックに。また、パッチワークの素材としても用いられ、統一して採り入れられたフリンジピアスからもデニムバージョンが展開された。