暑い夏も一段落し、そろそろ秋冬ウェアの試着を気兼ねなく始められる時期。これから来る、肌寒い秋や厳しい冬に向けて、「コート」の購入を考えている人も少なくないだろう。
今回特集するのは、日本の人気ブランドの2015-16年秋冬コレクションにターゲットを絞ったおすすめのコート。約6〜10万円程で購入できる“日本のコート”をこの冬は纏ってみてはいかがだろう。ピックアップしたコートを大きく「チャレンジコート」と「ベーシックコート」に分類。形や色、素材にこだわったコートから、自分に合った一着を探し出してみてほしい。
デニムコートは、アンユーズドのアイテム。ビビッドなアイテムに引けを取らない存在感と、ダークトーンのアイテムと合わせても品の良さを放つ、不思議な一着だ。ジップのディテールなど、遊び心が細部に効いているのも嬉しい。
■ハトラ
もちもちとした生地感が心地良い、ユニセックスで展開しているハトラのコート。ルックのモデルは女性だが、メンズが甘めのアイテムをプラスする着こなしを魅せたいときに取り入れてほしい一着だ。淡い色合いのコートと対照的に、インナーにはブラックやネイビーなど、ダークトーンのアイテムをいれるのが良さそう。
「チャレンジコート」という名にふさわしいシルバーのコート。シンプルなチェスターコートのシルエットがカラーの突飛さを引き締め、品格を保っている。ハイテクスニーカーを足元に挿し、ボリュームのあるタートルネックのニットなどを組み合わせるのが良いかも。
秋のイチョウのような美しいイエローがコーディネートの主役となるこのコート。目に飛び込んでくる色に気を引かれがちだが、本当の魅力は着心地にある。独特のパターンで取り付けられた袖口は腕まわりの緩やかな着こなしを実現。素材も柔らかく、優しい気持ちで冒険できるアイテムだ。
■ウル
ゆったりとしたシルエットが得意なウル。今回紹介するチェスターコートも少しラウンドしたシルエットが魅力。ストリートな着こなしに1枚合わせるのがオススメで、ローテクスニーカーを足元に差し込むのが良い。
攻め方の1つとして、着こなしも学べるドレスドアンドレスドのトレンチコートは、少しオーバーサイズだがクリーンで着回しのきく優秀なアイテム。インナーにタイトなデザインのブルゾンを合わせ、コートでは珍しく肘上まで袖をロールアップしている。インナーのホワイトを魅せること、大きめのコートに締まりをもたらすこと、このバランスはぜひ真似したい。
■シセ
着るというより、羽織るという表現がぴったりきそうなシセのアイテム。ドレープ感が美しく、縦への落ち感が、ベーシックなカラーのアイテムにパワーをもたらしている。重心が下にいきがちなので、シンプルなローファーにロールアップのスラックスを合わせるとボリュームが安定して良いだろう。
ファブリックの切り替えが印象的なのは、ヨシオクボのフーデッドコート。ダークな3色をバランス良く配置し、近未来の世界観を演出している。コートの雰囲気のまま、ダークトーンのアイテムを合わせたり、シンプルなホワイトのアイテムを挿しても変わった雰囲気を楽しめそう。
ファセッタズムのショーより、トレンチコートとライダースをミックスしたアウターをピック。ベースの鈍いベージュに重厚感と光沢のあるブラックを合わせ、奥行きのあるアイテムに。使い込むほどに味が出そうなコートなので、毎日着こなして、自分だけの一着に育ててみて。
気持ちのよい、ストレス フリーを体感できる一着。大きめのエリが愛くるしいステンカラーコートで、長めの丈がまろやかな雰囲気を演出している。このコートは、サイズを下げてきれい目に着こなしても、素敵なオーラを放つだろう。
ひたすらクールな、ヌード:マサヒコマルヤマのコート。薄手ながら暖かさの伝わる素材感と、縦長のシルエットが美しい。腕周りがタイトなので、身体の中央や下にコーディネートの重心を置くとうまく着こなせる。ルックのように、レザーアイテムを取り入れるとクオリティがグッとあがる。
“日本人の外套”と表現したくなる一着。気持ち大きめの着こなしで、腰を紐でゆるく縛る。どんどん厳しくなる寒さを、何枚も重ね着をして乗り越えてきた日本ならではの防寒が実践できそう。
■ナゲッツ
一見ベーシックと思えるナゲッツのチェスターコート。ウールやカシミアが代表的な素材の中、このコートは、それとは違いを発揮している。光に当たるとに鈍く反射し、上品な雰囲気を演出。ルックの様に、デニムシャツを合わせるなど、遊びにもしっくりくる優秀なアイテムだ。
■アトウ
「攻めポイント」は、粉雪が暗闇に舞っているような生地。冬の景色に馴染みながら存在感を放つこのコートは、美しいテーラリングで身体に寄り添い、均整のとれたバランスを魅せる。
■ブフト
フーディが付いたポンチョのようなデザイン。Aラインがはっきりと出るので、このアイテムを軸にコーディネートを考えやすい。ルックの様にショーツを合わせてみたり、ワイドパンツで存在感をぶつけてみたりと、色々なバランスを楽しめる。