2011年4月21日、ソマルタ(SOMARTA)の2011-2012年秋冬コレクションが発表された。コレクションテーマは「metamorphosis」。
グランドピアノとヴァイオリンの生演奏のもとプレゼンテーションがスタート。変化・変容・変身を表現するにあたり植物や昆虫から着想を受け、花がつぼみから枯れるまでや、みの虫が蝶として羽ばたくまでなど、一連の流れを表現した。モノトーンのスタイリングはノーカラージャケットやフリルのシフォンスカートなどフェミニンでありながらもクラシカル。レースやニット素材のアイテムには、木の葉や葉脈を表現するために、あえて規則性のない模様を施した。中盤になるにつれてカーキやパープルなどのワントーンコーディネートが登場、中間色を用いることで色彩による変化の狭間が感じられる。
前シーズン同様、SKINシリーズのピースも登場。初の試みとしてドレスを制作することでシルエットによって「変容」がアイテムとして見事に落とし込まれている。終了後、開催について「どんな状況でもファッションを楽しめるという思いをこめた。」とデザイナーの廣川氏が語ったように、彼女の世界観が存分に表現され、観客を魅了させるプレゼンテーションとなった。