震災の影響によりショーを中止したG.V.G.V.(ジーヴィージーヴィー)が2011-12年秋冬コレクションを発表した。「Youth Cult」と題された今回のコレクションは、世界中を旅していた女の子がブリティッシュスクールに戻るという、2011年春夏コレクション「WANDERLUST」の続編。伝統的なアイテムに時代や自分の個性を反映するユースカルチャーの持つ美しさと、ちょっとした狂気を材料にしたG.V.G.V.のカレッジスタイル。
チェックやプリーツ、ツイードと言った英国伝統の素材は、レザースカートやシャツ、またミリタリーアイテムなどとの融合により新しいテイストが出ている。また、スタジャン、ダッフルコート等のアイテムはレザーとツイードを合わせるなど、異素材ミックスで定番アイテムに捻りをプラス。またコートには羽織れるように紐がついていて、アイテムの着こなしにも変化を入れている。コートの裏地にレオパード柄の裏地を使っている点も新鮮だ。
学生のローファーを思わせる黒のプラットフォームやシューズ、また学生鞄を思わせるバッグなど、今回のテーマに沿って頭からつま先までブリティッシュスタイルが強く感じられる。またシューズのラバーソールや、レザーブランド「BLACKMEANS(ブラックミーンズ)」とのコラボから生まれたムートンジャケットなどが、今回のコレクションのテーマにある「狂気」やパンクテイストを演出。
ブリティッシュスタイルや定番アイテムを、独自のアイディアから生まれた異素材を用いたり、着こなしに変化を入れるなど、新鮮なG.V.G.V.の秋冬コレクション。パンクテイストを感じさせる、クールなスクールガールを提案した。