ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)は、2015-16年秋冬ウィメンズおよびメンズ・コレクションのキャンペーンに、写真家ユルゲン・テラーを起用した。
有名アーティストと創造的なコラボレーションを築いてきたシリーズ「アート・オブ・コラボレーション」の最新作となる今回のビジュアル撮影は、イタリア・トリノにあるミュゼオ・カサ・モッリーノで行われた。20世紀半ばに活躍したイタリアで最も影響力のあるデザイナーの一人、カルロ・モッリーノがかつて住んでいた家を舞台とし、邸宅の見事な装飾を背景として切り取りながら、エネルギーあふれる力強いアプローチで、モデルのアンナ・クリーブランドとフレディ・ドラブルをとらえている。
あまり手を加えない露出オーバー気味のスタイルと挑発的ともいえる美的センス、そして被写体であるモデルとのユニークな対話で知られているドイツ出身のテラー。今日、最も影響力のあるファッションフォトグラファーの一人である彼は、当時まだ無名だったバンド「ニルヴァーナ」のメンバー、カート・コバーンをモデルとしたスナップ写真のシリーズも撮影している。
今回のキャンペーン作品は、ボッテガ・ヴェネタの2002年以降の広告作品を幅広くまとめた写真集『ボッテガ・ヴェネタ:アート・オブ・コラボレーション(Bottega Veneta:Art of Collaboration)』にも掲載。この本には荒木経惟やナン・ゴールディン、フィリップ・ロルカ・ディ・コルシア、ピーター・ヒューゴ、ピーター・リンドバーグ、ロバート・ロンゴをはじめとするアーティストたちとのコラボレーションも収録されており、2015年10月に発売される予定だ。