コム デ ギャルソン・コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS COMME des GARÇONS)が、2015-16年秋冬コレクションを、2015年3月8日(日)に、パリで発表した。
爽やかなセーラースタイルで幕を開けた、今季。ホワイトのラインを効かせた、セーラーカラーのジャケットや丸襟のロングコートなどに、ロング丈のボトムスを合わせたルックが続いた。白いショートソックスとレースアップシューズが、フレッシュなムードを盛り上げる。その後は、チャイナ服のようなジャケットやジャージ風トップス、レオパード柄のロングコートなど、パンチの効いたアイテムを差し込み、テイストミックスを提案。
ほつれやほころびといった加工も、今シーズンらしい。胸元に花の刺繍をあしらったサテンワンピースには、くしゃくしゃとしたシワ加工が施されている。また、裾を切りっぱなしした立体的なパンツ、切り込みから透け感のある素材を覗かせたスカートなどのアイテムで、ほどよく着古した雰囲気を漂わせる。
シューレースを想起させる装飾もポイントで、ジャケットのショルダー部分やスカートの切り替え部分にあしらい、エッジの効いたアクセントを加えていく。中でも、バックスタイルにひもを通さず穴だけを並べたコートは、ほっこりするような遊び心で観る者の心を捉えていた。そのほか、レースワンピースに施したパッチワークや、スカートに加えた、手でつまんだような膨らみなど、心が温かくなるような仕掛けがつづく。
シャツの上からワンピースを合わせた着こなし、プリーツスカートなどのアイテム、膝下丈で統一されたレングスなど、あらゆる角度から描かれた少女性。そこに柄や素材、装飾でパンチを効かせ、無邪気な一面を覗かせたコレクションに仕上がった。