カルヴェン(CARVEN)が、2015-16年秋冬メンズコレクションを発表。80年代のレトロなシルエットやディティールに、モダンなエッセンスを加え、ニューロマンチックスタイルを披露した。
今シーズンは、ボリューム感のあるシルエットが目を引く。広い肩幅とゆったりとした袖を持つオーバーサイズのコートや、丸みのあるジャケット、ガウンのようなロングコートなど、存在感のあるアウターが揃う。またインナーに合わせたタートルネックが、どこか懐かしさと親しみを感じさせた。
コーディネートに華を添えるのは、80年代に流行したカセットテープや昔のテレビから着想を得たストライプ模様。ベージュ、ブラック、バーガンディ、イエローをバラバラに組み合わせているが、ホワイトの縁取りをあしらうことで、柔らかな雰囲気を創り出す。また着心地のよさも、今季のポイント。ウールやモヘア、アルパカなど温かみのあるファブリックが採用された。
パレットはブラック、キャメル、グレーを中心に展開し、ワントーンでコーディネートされたルックが多く揃う。足元はブラックまたはダークブラウンのレースアップシューズが彩り、コレクション全体に統一感をもたらした。
今季は懐かしいシルエットやグラフィックプリント、刺繍がアイテムを彩った。カルヴェンらしいモダンさはそのままに、レトロなエッセンスを採り入れ、親しみを感じさせるマスキュリンなスタイルを完成させた。