トラディショナルなものを、上質な素材と技法によって、壊したり蘇らせたりすることで再構築し、デザイナーがイメージする「今」を表現する日本のブランドYuge(ユージュ)。そのYugeが2011S/Sコレクションを発表した。
コレクションテーマは「THE WINDOW INTO SUMMER」。デザイナー弓削匠氏が、自身が過ごした80年代の淡い記憶をたよりに、心の窓から真夏の一片のミステリー達を覗いたものがインスピレーションソースとなっている。
グラフィカルなもの、インパクトのあるキスマーク、ボーダーなど、柄がたくさん使われているのが特徴。差し色にヴィヴィッドなものを合わせることで、柄ものとうまくコーディネートしている。またニューヨークの新進アイウェアブランド「PHOSPHORESCENCE(フォスフォレッセンス)」とコラボレートしたアイウェアもスタイリングに登場し、大人っぽい印象が増している。
甘すぎないフェミニンさと、インパクトのある柄ものを使いながらも絶妙なカジュアルダウンでコレクションを仕上げた、Yugeの少しミステリアスな春夏コレクションだ。