コラゾン デル アルマ(corazon del alma)が2015年春夏コレクションを東京・原宿で発表した。大地からわき上がるような力を表現した今回のテーマは「サンライズ(Sunrise)」。2010年以来となる日本でのショーは、日本の天然のシルクを使った透明感溢れる素材感と、躍動感のあるカラーやスタイルで観客を魅了した。
ショー会場に入ると真っ白のランウェイと、さざ波の音が聞こえる。まるで夜明け前の波打ち際にいるような感覚。そして会場に光が当たり、“夜明け”とともにショーは幕を開ける。序盤に登場したのは、純白のモデルたち。ワイドパンツやゆったりとしたロングスカートなど、リラックススタイルが続く。カッティングや丈感などのディテールにこだわることでシンプルながらもデザイン性の高いスタイルとなっている。
中盤になると、大地の生命力を感じさせるエスニックやリゾート、花柄ベースの大胆なプリントをあしらったドレスやワンピース、スカートが登場。先ほどの白から、パープルやイエロー、ピンク、ターコイズなど、日の出とともに溢れ出す爽やかなカラーを纏っている。また、情熱的なレッドのアイテムで全身を固めた、開放感溢れるアイテムも登場。タックやダーツは“木の枝振り”からインスパイアされた他にも、自然からデザインを学ぶことは多いと言う。
そして後半にはレザーを用いたダークなトーンのスカートやジャケットが。光沢感をつけたり、カッティングや花柄刺繍でアーティな印象を醸したり、パイソンで野性味を出したりと、それぞれのアイテムにこだわりと工夫が詰まってる。また、美しく細やかなプリーツが入った透明感のあるドレスも登場。“シンプルでカッコいい大人の女性”を体現するかのようなスタイリッシュでリュクスなデザインだ。自然とファッションが調和した、力強さの中に繊細さも兼ね備えたコレクションとなった。