ロンドン・ファッション・ウィークで発表されたジョナサン サンダース(JONATHAN SAUNDERS)の2011年春夏コレクション。今期のコレクションは、1940~50年代のファッション写真家、アーウィン・ブルメンフェルド(Erwin Blumenfeld)の作品や、クレア マッカーデル(Claire McCardel )のデザインに見られる、ピュアでスポーティーな女性らしさからのインスピレーション。きっちりとまとめられたポニーテールに明るい赤のリップのモデル達が、エッジの聞いた甘さを秘めたドレスを着こなして、キャットウォークに爽やかな風を運んだ。
サンダースの鋭い色彩感覚が冴え渡ったカラフルなアイテム達は、水色、白、ベージュ、明るいグレイ、黄色、といった淡い色彩構成の中に、鮮やかなオレンジやグリーンが強烈な印象を残している。ビスチェやブラウスに使用された壁紙のような抽象的なフラワープリントが、大人の女性らしさをプラス。ベルトでウエストマークされたジャケットやワンピース、ボックスプリーツのスカートやかっちりとしたシャツがスクール風で若々しい。たすきのようにラインが入れられたシャツや、テニスのスコートのようなミニスカートもスポーティー。最後に登場した、白いネットレースを重ねたドレスやブラウスは、控えめに透けるデコルテが健康的なセクシーを表現していた。