マニッシュ アローラ(Manish Arora)がパリ・ファッション・ウィークにて発表した2011年春夏コレクション。現在、パリのファッション業界の中で注目を浴びているデザイナーのひとりというだけあって、大勢の報道人や著名人が新作を一目見ようと訪れた。
マニッシュ・アローラはインドのムンバイ出身で、現在ニューデリーを拠点として活動。2005年のデビュー時からロンドン・ファッションウィークに4シーズン連続でコレクションを発表。その後、2007-2008年秋冬コレクションからパリ・ファッションウィークに参加している。
今回のマニッシュ アローラのコレクションは、日本人アーティストの永井博氏の作品にインスパイアされ、バロック様式の衰退とロマンチックな追憶がテーマ。豪華なシャンデリアの明かりが消され、ロックなテルミンの演奏と共にショーがスタート。真っ暗の中、赤と青、白の発光するトップを着たモデルが歩いてくる。白に赤のドット柄のドレスに黄色のレギンス、水色のドレス。モデルの額に金色のメイクや腕輪、刺繍にも金色が用いられ、彼の母国インドを連想 される。海からの夜景や海を表した服が印象的。
最後は黄色い車型の帽子に、車のモチーフがつながってできたトップスを着たモデルが登場し、パワフルで豪華なショーを締めくくった。
[ Text by Yuji Nishi ]