ラコステ(LACOSTE)の2025年春夏コレクションが、フランス・パリにて発表された。
今シーズンは、クリエイティブ・ディレクターのペラジア・コロトロスが手掛けて2回目となるコレクション。ブランド創業者ルネ・ラコステが過ごした、テニスのクレーコートや海辺にて、彼がリラックスした姿から着想された、解放感とゆったりとした雰囲気が漂うスタイルが提案された。
コレクション全体に、テニススカートやイブニングドレスなど、ラコステの象徴であるポロシャツを落とし込んだテニススタイルが多く見られた。特に、ワンピースの上部をポロシャツ風に仕立て、裾にはプリーツを施したルックは、フェミニンさとスポーティーさがミックスされた仕上がりとなっている。
ウィメンズでは、エレガントでありながらもカジュアルなシルエットを演出。体に沿ったリラックス感のあるマキシワンピや、大胆に胸元が開いたワンピースなど、ビーチサイドらしい開放的なイメージが印象深い。メンズのシルエットは、柔らかなショルダーラインを特徴とし、ゆったりとしたサイズ感のあるシルエットで展開された。
カラーパレットでは、ヌードトーンを基調としながら、ダークブラウンからエネルギッシュなイエローやグリーンといった鮮やかな色が遊び心を添え、若々しく明るいムードを演出している。中でも、イエローやグリーンの風景がプリントされたコートのルックでは、まさに自然を纏ったようなのびのびとした雰囲気を感じるスタイルに仕上げられた。
また、素材はそれぞれの動きや奥行きを感じさせ、春夏にふさわしい爽やかなムードを演出している。真っ白なサテンを用いた上品でクリーンなセットアップや、レースを使用したワンピースは、涼しげで繊細な印象に。シリコントリムを使用したセットアップは、機能性を重視しつつも、ファッション性を高めたデザインとなっている。
アクセサリーでは、ワニの骨や歯、目をかたどったネックレスやブレスレットなど、ラコステらしさを象徴するワニのモチーフが随所に登場。さらに、クロコダイル調の素材を使ったバッグもラインナップされ、シルバーやグリーンのハンドバッグなど、ワニを連想させるディテールが際立つアイテムが展開された。