企画展「水墨の魔術師 浦上玉堂 真の文人画家、ここにあり 岡山県立美術館コレクション —倉敷大原家伝来受贈作品、関東初公開!」が、栃木県立美術館にて、2024年10月26日(土)から12月22日(日)まで開催される。
江戸時代を代表する文人画家のひとり、浦上玉堂(うらかみ ぎょくどう)。岡山藩の分家・備中鴨方藩士として、延享2年(1745年)に生まれた玉堂は、40歳頃までは藩務に励む一方、琴の名手であり、詩や書をも嗜んでいる。こうして、文人趣味への傾倒を強めた玉堂は、50歳の時に脱藩。すべての役職から離れ、各地を遊歴しつつ絵を本格的に描くようになったのだ。
玉堂の画業は独学であり、画風が確立したのは60代になってからのことであったという。山水をテーマとするその作品は、内面の陰影や自然の移ろいを、墨の豊かな表現力によって繊細に描きだすものである。
企画展「水墨の魔術師 浦上玉堂 真の文人画家、ここにあり 岡山県立美術館コレクション —倉敷大原家伝来受贈作品、関東初公開!」は、玉堂の画業をたどる展覧会。岡山県立美術館の所蔵作品を中心に、重要文化財の《山雨染衣図》、《天秋古泉響図》など、約90点の作品を紹介する。
岡山県立美術館は2021年度、岡山・倉敷の財産家である大原家から、玉堂コレクションの寄贈を受けている。本展は、これらの受贈作品を関東で公開する、初の機会となる。
企画展「水墨の魔術師 浦上玉堂 真の文人画家、ここにあり 岡山県立美術館コレクション —倉敷大原家伝来受贈作品、関東初公開!」
会期:2024年10月26日(土)〜12月22日(日) 会期中に展示替えあり
会場:栃木県立美術館 企画展示室
住所:栃木県宇都宮市桜4-2-7
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(11月4日(月・振)は開館)、11月5日(火)
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 600円(500円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※11月3日(日・祝)「文化の日」は観覧無料
【問い合わせ先】
栃木県立美術館
TEL:028-621-3566