ニコラ・アンドレア・タラリス(NICORAS ANDREAS TARALIS)はパリ・ファッション・ウィーク初日、2011年春夏コレクションを発表した。パレ・ド・トーキョーの真っ白な四角い空間。夕暮れのような暗い照明の中、遠くに聞こえる鐘のようなBGMを聞きながら、ショーの開始を待っていた。
ファーストルックは細かいプリーツが施された薄い布地が幾重にも重なった、黒いミニスカート。レディスもメンズにも、異なる表情の黒の布地が組み合わされ、黒一色のスタイルの中にも繊細なニュアンスが加わる。ブラウスの袖からつながった布地や、ワンピースのネックからつながった共布のスカーフがトレーンのようにエレガントにたなびく。ネットのようなメッシュ素材がシックなスタイルにスポーティーさをプラス。シースルーやメッシュの布地で作られたポンチョはミステリアスな雰囲気を醸し出す。フロントだけのロングベストやテーラードジャケットがレディスにもメンズにも登場し、背中のラインの美しさが強調されていた。