東京・港区の「世界貿易センタービルディング本館・ターミナル」建替えプロジェクトが始動。ホテルや商業施設などを内包し、2027年より順次開業を目指す。
JR浜松町駅や、モノレール浜松町駅が隣接する「世界貿易センタービルディング」。今後建替えられる新たな「世界貿易センタービルディング」は、地上46階の本館と、地上38階の南館、そのふたつをつなぐターミナルで構成される。本館とターミナルには、ホテルや商業施設、観光プレ体験施設、医療施設などを備える予定だ。
本館の36階から46階には、1887年にシンガポールで創業され、パリやロンドンなど、世界各地に進出するラグジュアリーホテル「ラッフルズ」が日本初上陸。「ラッフルズ東京」としてオープンする。
全130室の客室は、いずれも60平方メートル以上のゆったりとした空間に。3つのレストランのほか、「ラッフルズ」を象徴する「ロングバー」や「ライターズバー」、屋内プール、スパなどを完備する。
本館2階には、日本各地の新たな魅力や楽しみ方を発信する「観光プレ体験施設」を用意。観光や名産品をテーマにした体験型のコンテンツを提供し、国内旅行者や訪日外国人旅行者が楽しめる空間を目指す。
ターミナルの3階から5階、及びモノレール浜松町駅の2・3階には、商業施設「アトレ」がオープン予定。ターミナル内のアトレは、駅と直結する広場から繋がり、3フロアに渡って様々な店舗が出店する。
ターミナル7階には、都立庭園・旧芝離宮恩賜庭園と視覚的につながった屋上広場を整備。中央部には、かつてこの地にあった大名庭園の庭池の形をオマージュした大芝生広場を配する。オフィスワーカーや近隣住民の憩いの場として活用されるほか、様々なイベントや季節ごとの祭事なども開催される予定だ。
なお、「世界貿易センタービルディング本館・ターミナル」建替えプロジェクトは、「浜松町駅西口再開発」の一環として実施。「浜松町駅西口再開発」にあわせて、モノレール浜松町駅も建替え工事を行うほか、浜松町駅西口一帯では「ステーションコア」と呼ばれる吹き抜け空間をつくり、交通の乗り換え同線を整備する。3階デッキではJR浜松町駅とモノレール浜松町駅、1階ではタクシー乗り場とバスターミナル、地下階では地下鉄大門駅と地下駐車場への移動がしやすくなる予定だ。
「世界貿易センタービルディング本館・ターミナル」建替えプロジェクト
開業時期:2027年予定
住所:東京都港区浜松町 2-4-1(予定)
建物用途:事務所、店舗、都市計画駐車場、バスターミナル、カンファレンス、メディカルセンター、キッズセンター、観光プレ体験施設、DMO 活動施設、ホテルなど
敷地面積:約16,000平方メートル
建築面積:約14,000平方メートル(約4,235坪)
延床面積:約301,000平方メートル(約91,052坪)