「EVANGELION CROSSING EXPO ーエヴァンゲリオン大博覧会ー 東京凱旋」が、2024年9月13日(金)から10月22日(火)まで、東京の六本木ミュージアムにて開催される。
1995年にTVアニメシリーズが放映開始して以来、漫画・映画・ゲームなど、あらゆるメディアの枠を超えて唯一無二の世界観を作り上げている『新世紀エヴァンゲリオン』。「エヴァンゲリオン大博覧会」は、そんな『エヴァンゲリオン』の“モノ”と“コト”のコラボレーション史に焦点を当てた展覧会だ。
2022年7月に東京・渋谷ヒカリエからスタートし、その後、大阪、福岡、秋田、新潟、名古屋、青森と全国7箇所をまわった巡回展となっている。
エントランスを通ってまず最初に現れるのは、前回の東京会場には登場していなかった3つの巨大展示。高さ3.5m・重さ100kgの「特大ロンギヌスの槍」、各地のイベントで展示されてきた「巨大な初号機」、使徒のコア部分に突き刺さる様子を再現した「プログレッシブナイフ」が来場者を迎える。
メインの展示エリアには、約4,000点もの展示品が集結。フィギュアやアパレル、日用雑貨、伝統工芸品といった“モノ”から、ゲームやパチンコ、モータースポーツのような“コト”まで、『エヴァンゲリオン』がこれまで生み出してきたプロダクトを圧倒的な物量で楽しむことができる。
たとえば、キャラクターを繊細に再現した多彩なフィギュア、ロゴ入りマグカップ、コラボレーション仕様の100円均一商品といった、ファンの室内を彩ってきたグッズたち。中には、テレフォンカードや、庵野秀明が自らデザインを考案したという「NERV特別仕様ケータイ」など、当時の記憶を強く思い出させるようなプロダクトも登場する。
展示室の奥にある壁を覆い尽くすようなTシャツの展示は必見。キャラクターを大胆にプリントしたデザインや、作品に関連したロゴやテキストをあしらったデザインなど、これまでに展開されてきた数々のTシャツが本展示に集結する。そのほかにも、ブルゾンやパーカー、パンツなど、多くのファンが身に纏ってきたであろうアパレルアイテムを紹介。また、作中の「A. T. フィールド」をはじめとするテクノロジーから連想したワーキングウェアや、2008年にスタートした公式アパレルブランド「ラヂオエヴァ(RADIO EVA)」が販売してきたウェアなど、話題を呼んだアパレルアイテムにも注目だ。
作品がマルチに展開されるための足がかりとなってきたのが、企業とのコラボレーション。1997年にUCCより発売された缶コーヒー「エヴァ缶」を皮切りに、すき家やなか卯などの飲食店、アイウェアのJINS(ジンズ)など、様々な企業とともに歩んできた『エヴァンゲリオン』の歴史を一挙に振り返ることができる。
伝統工芸品など、意外性の高いジャンルとのコラボレーションも『エヴァンゲリオン』ならでは。石川県の輪島塗をはじめとする“コラボ工芸”では、具体的なモチーフでなく抽象的なカラーリングのみで作品を表現することにより、元の工芸品の味わいを損ねることなく、むしろその魅力を引き立ててきた。
展覧会の最後には、「エヴァンゲリオン大博覧会」初展示となる「アヤナミレイ(仮称)」等身大フィギュアを展示。パワーアップして東京に凱旋した本展を締めくくる。