展覧会「ヨーゼフ・ボイス ダイアローグ展」が、東京・表参道の「ジャイル・ギャラリー(GYRE GALLERY)」にて、2024年7月17日(水)から9月24日(火)まで開催される。
「ヨーゼフ・ボイス ダイアローグ展」は、戦後ドイツを代表する芸術家のひとり、ヨーゼフ・ボイスの活動を、現代日本の視点から検証する展覧会だ。ボイスの作品を、畠山直哉をはじめとする日本の作家6人との「対話」形式で紹介する。
ボイスは、社会を彫刻と捉えてその変革を企てる「社会彫刻」の概念を提唱し、「アクション」と呼ばれるパフォーマンスを展開したことで知られる。また、脂肪やフェルトを素材に用いた彫刻作品を制作するほか、レクチャーや対話集会といった幅広い活動を展開している。「拡張された芸術概念」を唱えたボイスにとって、「芸術」とは、教育や環境保護、宗教をも含む、広範な社会的領域にわたる活動であった。
本展では、ボイスの「ヴィトリーヌ」シリーズを紹介。ヴィトリーヌ(ガラスケース)を配置した同シリーズは、ボイス自身が「アクション」で用いた品々を展示する作品である。ボイスは、アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館でガラスケースによって展示される遺品と反響するこの作品を通して、ショアー(ホロコースト)の問題を問いかけているのだといえる。
一方、日本の作家からは、自然・都市・写真の関わりに着目した写真作品を手がける畠山直哉、動物との共作を通じて人と生き物の関係を探るAKI INOMATAのほか、若江漢字、磯谷博史、加茂昴、武田萌花らが出品する。
展覧会「ヨーゼフ・ボイス ダイアローグ展」
会期:2024年7月17日(水)〜9月24日(火)
会場:ジャイル・ギャラリー
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
開場時間:11:00〜20:00
観覧料:無料
■出品作家
ヨーゼフ・ボイス、若江漢字、畠山直哉、磯谷博史、加茂昴、AKI INOMATA、武田萌花
【問い合わせ先】
TEL:0570-05-6990(ナビダイヤル / 11:00〜18:00)