群馬県立近代美術館では、開館50周年記念の展覧会「コレクションのつくりかた/つたえかた ─日本と西洋の近代美術─」を、2024年4月20日(土)から6月23日(日)まで開催する。
2024年に開館50周年を迎える群馬県立近代美術館は、日本の近代洋画や西洋の近代美術、国内外の現代美術など、幅広い分野にわたる作品約2,100点を擁している。展覧会「コレクションのつくりかた/つたえかた ─日本と西洋の近代美術─」では、同館のコレクションの近代洋画と西洋の西洋美術に着目。制作や収集背景にも光をあてつつ、代表的な作品約100点を紹介する。
群馬県立近代美術館のコレクションの起点のひとつとなったのが、群馬ゆかりの美術家による作品だ。その代表的な作家に、湯浅一郎や山口薫、福沢一郎、鶴岡政男、オノサト・トシノブを挙げることができる。本展の序盤では、洋画家・湯浅一郎の《徒然》や《パリのアトリエにて》など、郷土作家による作品を展示する。
群馬県立近代美術館は、群馬出身の作家の作品とともに、日本の近代美術を代表する作家による作品を系統的に収集してきた。これは、郷土作家が残した作品を、日本美術史という大きな文脈のなかに位置付けるためであった。会場では、岸田劉生の《五月の砂道》や佐伯祐三の《パリ郊外風景》など、近代日本の重要作家による作品を目にすることができる。
群馬県立近代美術館が西洋の近代美術作品を本格的に収集し始めたのは、1980年代のこと。現在では、クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールといった印象派、エドヴァルト・ムンクやオディロン・ルドンといった世紀末美術、藤田嗣治やマリー・ローランサンをはじめとするエコール・ド・パリの作品などを所蔵している。本展では、モネの《ジュフォス、夕方の印象》やルノワールの《読書するふたり》などを展示するとともに、ムンクの版画や、その主題と深く関わる油彩の小品《オースゴールストランの夏》を紹介する。
開館50周年記念「コレクションのつくりかた/つたえかた ─日本と西洋の近代美術─」
会期:2024年4月20日(土)〜6月23日(日)
会場:群馬県立近代美術館 展示室1
住所:群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、5月7日(火)
観覧料:一般 600円(480円)、高校・大学生 300円(240円)
※( )内は、20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳等の所持者および介護者1名は無料
※コレクション展示(2階展示室)は改修工事のため観覧不可
※会期中に版画作品などの展示替えあり
【問い合わせ先】
群馬県立近代美術館
TEL:027-346-5560