M A S U(エム エー エス ユー)の2024年秋冬コレクションが、2024年1月17日(水)、フランスのパリにて発表された。テーマは、「falling rain said yes to the boy」。
海外で開催する初となるショーとなった、M A S Uの2024年秋冬。陰鬱な雰囲気を漂わせるブラックからブラウン、七色にきらめくホワイトへと展開するそのコレクションは、暗がりのなかにさらさらときらめく、光の粒子を思わせる。
ショーの序盤で披露されたのは、黒を基調としたウェア。テーラードジャケットやチェスターコートといったクラシカルなウェアばかりでなく、オーバーサイズのケープやパーカー、ショート丈のレザージャケットなど、クラシックやカジュアルを基調としたウェアをブラックにまとめることで、陰鬱な雰囲気を醸しだした。
これら黒のなかにも、光のきらめきが感じられる。シングルブレストジャケットには、カットアウトを施すことでクリスタルをのぞかせる。ケープやパーカーには光沢を放つビニール素材を採用。ダブルブレストのスーツには艶やかなベルベットを用い、あるいはスタンドカラーブルゾンには起毛感のあるベロア素材で文様を織りなした。
どこか陰鬱な雰囲気は、黒の色調にはとどまらない。ベストはコウモリの羽を彷彿とさせるフォルムに。また、ジャケットやパンツなどには、ゴシックの雰囲気漂う蜘蛛の巣の柄を施している。
カットアウト加工を施したジャケット、クラシカルなロングコートやチェックパンツ、アシンメトリックなジャケットなどを経て、終盤には、前半の陰鬱な雰囲気から一転。スパンコールを前面にあしらったパーカーやパンツなどを披露し、華やかな雰囲気を引き立てた。