ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の2024年秋冬メンズコレクションが、2024年1月16日(火)、フランスのパリにて発表された。
ルイ・ヴィトンのメンズ クリエイティブ・ディレクター、ファレル・ウィリアムスが今季目を向けたのが、アメリカ西部の装いだ。アメリカ西部のワークウェアやそのディテールを取り入れつつ、ルイ・ヴィトンならではのエレガントな仕立て、精緻な技術に基づいたコレクションを展開している。
アメリカ西部の装いにおいて代表的なものが、ウエスタンシャツだろう。今季のルイ・ヴィトンでは、ワークウェアであるウエスタンシャツをラグジュアリーな佇まいへと再解釈。シャツの特徴はそのままに、レザーで贅沢に仕立てて緻密なビーズ装飾を施すほか、端正に仕立てたテーラードジャケットには、ウエスタンシャツに見られるヨークの切り替えを取り入れた。
アメリカにゆかりの深いワークウェア、デニムも、今季のコレクションに数多く取り入れられている。デニムジャケットには、全面に緻密な刺繍を。ワイドシルエットのデニムパンツは、レイヤードデザインを取り入れたうえで、カットアウトによる装飾文様を。さらに、ウォッシュドデニムでクラシカルなダブルブレストスーツを仕立てるなど、カジュアルなデニムを昇華している。
メゾンを象徴するモチーフも、さまざまに再解釈されている。たとえば、チェッカーボード柄のダミエ・パターンは、アメリカ西部ならではのターコイズカラーのストーンで表現し、ワークジャケットやワイドパンツを華やかに飾るばかりでなく、デニムへもアレンジ。また、2024年春夏シーズンにも登場したカモフラージュのダミエ・パターンは、テーラードスーツやウェスタンシャツに採用されている。
コレクションを構成するカラーは、無骨で力強い。多様な素材で展開されるブラウン、デニムに用いたインディゴに加えて、重みのあるバーガンディ、鮮やかなレッドやイエローなどを取り入れた。