企画展「須藤玲子:NUNOの布づくり」が、茨城の水戸芸術館現代美術ギャラリーにて、2024年2月17日(土)から5月6日(月・振)まで開催される。香川の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館でも開催された巡回展だ。
企画展「須藤玲子:NUNOの布づくり」は、テキスタイルデザイナー・須藤玲子(すどう れいこ)と、須藤が率いるテキスタイルデザイン・スタジオ 「NUNO」の活動を紹介する、大規模な個展だ。
1983年に設立されたNUNOは、日本の伝統的な染織技術と現代の先端技術を組み合わせ、創造性と実用性に富んだテキスタイルを生みだしてきた。また、産業の持続可能性にも目を向けるなど、NUNOは、テキスタイルの分野において世界の第一線で活躍している。
企画展「須藤玲子:NUNOの布づくり」では、テキスタイルの代表作を展示するとともに、その制作の裏側にも着目。デザインの源泉から原材料、ドローイング、製作サンプル、そして制作プロセスにいたるまで、豊富な資料を通して紹介するばかりでなく、日本各地の工場にも着目し、NUNOのテキスタイルデザインを支える過程全体に光をあててゆく。
また、会場では、NUNOのオリジナルテキスタイルを用いた「こいのぼり」のインスタレーションを展開する。なかでも水戸藩に由来する染色技法「水戸黒」を用いた「こいのぼり」は、本展に向けて制作されるもの。青みがかった深みのある色合いを特徴とする「水戸黒」は、大正時代、化学染料の普及によってその継承が途絶えていたものの、1970年代以降にその再現と継承が行われている。本展に向けて制作されるのは、「水戸黒」の再生に取り組む水戸市内の職人とともに手がけられるものだ。
企画展「須藤玲子:NUNOの布づくり」
会期:2024年2月17日(土)〜5月6日(月・振)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー、広場
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
開場時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日に休館)
入場料:一般 900円、団体(20名以上) 700円
※高校生以下、70歳以上、障害者手帳などの所持者および付添者1名は無料
※学生とシニアのための特別割引デー「First Friday」:学生証の所持者と65〜69歳は、毎月第一金曜日(3月1日、4月5日、5月3日)に入場料100円
【問い合わせ先】
水戸芸術館(代表)
TEL:029-227-8111