特別展「Colorful JAPAN─幕末・明治手彩色写真への旅」が、神戸市立博物館にて、2024年3月30日(土)から2024年5月19日(日)まで開催される。
幕末から明治時代にかけて、開国後の日本には、これまで交流のなかった外国の人々が訪れるようになった。初めて日本文化にふれたこうした人々に向けて販売されたのが、日本の名所や風俗を撮影した写真である。なかでも、1点ごとに精緻な彩色を施したものは、「手彩色写真(てさいしきしゃしん)」と呼ばれている。
カラー写真の普及以前の当時、手彩色写真は、白黒写真1点ごとに、手作業で専用の絵具を塗って仕上げられていた。侍や桜、富士山などを被写体に、構図と色彩による演出を存分に施したこれらの写真は、現実の日本そのものではなく、東洋の神秘的な国というイメージを作りあげてゆくことになった。
特別展「Colorful JAPAN─幕末・明治手彩色写真への旅」は、幕末から明治時代にかけての手彩色写真を紹介する展覧会。精巧で華やかな手彩色写真を手がけていた、横浜や神戸の写真館に焦点を合わせ、日下部金兵衛や玉村康三郎などの写真、関連資料約150点を一堂に集めて展示する。
特別展「Colorful JAPAN─幕末・明治手彩色写真への旅」
会期:2024年3月30日(土)~2024年5月19日(日) 会期中に一部作品の展示替えあり
[前期 3月30日(土)~4月28日(日) / 後期 4月29日(月・祝)~5月19日(日)]
会場:神戸市立博物館 2F 南蛮美術館室・特別展示室2・ギャラリー、1F ホール
住所:兵庫県神戸市中央区京町24
開館時間:9:30~17:30(金・土曜は19:30まで)
※入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は開館し、翌火曜に休館。ただし4月30日(火)は開館)
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、大学生 600円(400円)、高校生以下 無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※神戸市内在住で満65歳以上の場合、当日一般料金が半額(要証明)
※障害者は無料(要証明)
※詳細については博物館ホームページを確認のこと
【問い合わせ先】
神戸市立博物館
TEL:078-391-0035