企画展「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」が、東京・新宿のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて、2023年12月16日(土)から2024年3月10日(日)まで開催される。
2023年3月にこの世を去った坂本龍一は、音楽とテクノロジーの関わりを強く意識した音楽家であった。実際、1990年代初頭の黎明期からインターネットに関心を抱き、インターネット・ライブを行うなど、メディア・テクノロジーを作品へと積極的に取り入れている。
これ以降坂本は、1996年にメディア・アーティストの岩井俊雄とコラボレーションを行い、2000年以降はカールステン・ニコライ、高谷史郎、真鍋大度、毛利悠子といったアーティストとインスタレーションを手がけるなど、現代美術やメディア・アートの分野でも数多くの作品に携わってきた。テクノロジーを用いた音楽表現の可能性を探った坂本は、常に同時代的であろうとするとともに、こうした探求が孕みうる問題にも意識的であったといえる。
企画展「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」では、坂本とも活動を行ったライゾマティクス(Rhizomatiks)の真鍋大度を共同キュレーターとして迎えて開催される展覧会。坂本の残した演奏データをもとにした作品に加えて、国内外のアーティストによる、坂本との関わりのある作品を紹介する。
会場では、東日本大震災の津波で被災したピアノを撮影した高谷史郎の《Piano 20110311》や、坂本がダムタイプ(Dumb Type)とともに制作した《Playback 2022》、坂本が曲を提供した毛利悠子《そよぎ またはエコー》の再構成バージョン、李禹煥が坂本の生前最後のオリジナル・アルバム『12』のために描き下ろしたドローイング《遥かなるサウンド》などを展示する。
企画展「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」
会期:2023年12月16日(土)〜2024年3月10日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター ギャラリーA
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 4F
開館時間:11:00〜18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合,翌日に休館)、12月28日(木)〜1月4日(木)、2月11日(日・祝)
入場料:一般 800円(700円)、大学生 600円(500円)
※( )内は15名以上の団体料金
※障害者手帳の所持者および付添1名,65歳以上、高校生以下、ICC年間パスポートの所持者は無料
■出品作家
坂本龍一、真鍋大度、Strangeloop Studios、高谷史郎、ダムタイプ、カールステン・ニコライ、404.zero、カイル・マクドナルド、毛利悠子、ライゾマティクス、李禹煥 ほか
【問い合わせ先】
TEL:0120-144199(フリーダイヤル / 11:00〜18:00)