企画展「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」が、京都の福田美術館にて、2024年1月18日(木)から3月17日(日)まで開催される。
近代の京都画壇を代表する日本画家、竹内栖鳳(たけうち せいほう)。1864年京都に生まれた栖鳳は、ヨーロッパを巡遊した際に西洋の光の描き方に感銘を受け、日本画に西洋絵画の技法を取り入れた画風を確立した。また、教育者としても活躍し、上村松園(うえむら しょうえん)をはじめ著名な画家を数多く輩出している。
企画展「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」では、栖鳳に加えて、その弟子による作品を、あわせて98点紹介する。
全3章で構成される本展の第1章では、栖鳳の作品を紹介。西洋絵画に影響を受けた写実性や光の表現は、戦前の京都画壇に新風を吹き込むこととなった。会場では、迫真的な《金獅図》をはじめとする動物画など、栖鳳の作品を目にすることができる。
栖鳳の弟子は、早くから新しい日本画表現を模索したため、官展で優れた評価を受けられないという現実があったものの、文展の審査員でもあった栖鳳は、こうした画風を否定することなく支えたのだった。第2章では、栖鳳に学んだ弟子に着目し、上村松園の《しぐれ》や、初出品となる西山翠嶂(にしやま すいしょう)の《陽光櫻花》などを展示する。
戦後の日本画では、岩絵具の色と質感を最大限に活かす厚塗りへの転換が起こっていったものの、栖鳳の弟子たちは、こうした変化を乗り越えて優れた作品を手がけた。第3章では、小野竹喬(おの ちっきょう)や福田平八郎(ふくだ へいはちろう)など、戦後まで活動した栖鳳の弟子による作品を紹介する。
企画展「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」
会期:2024年1月18日(木)〜3月17日(日)
[前期 1月18日(木)〜2月12日(月) / 後期 2月14日(水)〜3月17日(日)]
会場:福田美術館
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:2月13日(火)
入館料:一般・大学生 1,500円(1,400円)、高校生 900円(800円)、小・中学生 500円(400円)、幼児 無料
※障がい者および介添人1名までは各900円(800円)
※( )内は20名以上の団体料金
【問い合わせ先】
福田美術館
TEL:075-863-0606(代表)