ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)がブランド初となるクルーズ・コレクションのショーをモナコ公国で行った。ニコラ・ジェスキエールの2シーズン目となるコレクション。
モナコ公妃シャルレーヌ殿下の後援と出席のもと行われるショーは、モナコ大公宮殿のある丘の上、ロシェ地区のパレス広場という特別な場所で開催。モナコを見下ろす丘の上に建つ大公宮殿前のパレス広場は、人々にとって大切な場所であり、有名な衛兵交代式もここで行われている。
そもそも、同ブランドとモナコ公室との関係は、ルイ・ヴィトンがロイヤルファミリーのためにクロコダイル製のガーメントカバーを製作した1904年までさかのぼる。モナコ建国700年となる1997年には、モナコ公家グリマルディ家の始祖、フランソワ・グリマルディに敬意を表して、バッグ「ル・マリスィウ(Le Malicieux)」を製作。ブランドと関係の深い国でのショーで、ルイ・ヴィトンは旅の真髄、ラグジュアリー、そしてエスケーピズム(現実逃避)というブランドのルーツに立ち返った。