イベントホールやギャラリー、レストランなどを備える情報発信拠点「TOKYO NODE(東京ノード)」が、2023年10月6日(金)、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの最上部に誕生。開館記念企画として、没入型パフォーマンス「“Syn : 身体感覚の新たな地平” by Rhizomatiks × ELEVENPLAY」が、10月6日(金)から11月12日(日)まで開催される。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの最上部に誕生する「TOKYO NODE」は、イベントホールやギャラリー、ミシュランで星を獲得したシェフによるレストラン、ルーフトップガーデンなどが複合する、約10,000㎡の新たな情報発信拠点。“NODE=結節点”という名の通り、ビジネス・アート・テクノロジー・エンターテインメントなどあらゆる領域を超えて、新たなものを生み出し、世界に発信していく舞台となる。
そんな「TOKYO NODE」の開館記念企画として開催されるのが、観客が会場に入り込むことで繰り広げられる“没入型パフォーマンス”「“Syn : 身体感覚の新たな地平” by Rhizomatiks × ELEVENPLAY」だ。最大の魅力は、デジタル技術とリアルダンサーのパフォーマンスが交錯する、新感覚の空間体験。真鍋大度・石橋素が主宰するクリエイティブチーム・ライゾマティクス(Rhizomatiks)と、MIKIKO率いるダンスカンパニー・イレブンプレイ(ELEVENPLAY)による完全新作となっている。
作品は、「AI時代に変化する“人間の感覚”とは何か」を問うものである。物語は3部で構成されており、観客は3つの部屋を演者とともに進みながら作品を楽しむことができる。
AIが人間の知能を超えてしまったディストピアを描くかのような第1部は、“まるで宇宙船の操縦室”のような部屋が舞台。暗く、未来的で、どこか不穏なムードが漂う中、ダンサーたちがロボットの動きでカプセルの中へと入って充電されていく。“創造主である人類を解析する”ように、観客の顔はAIによってスキャンされ、口の動きや表情を変化させられて、フロントのスクリーンへと映し出されるのがユニークだ。
不穏な音と光の中、カプセルの中に繋がれていたダンサーたちは暴走するように踊り出し、やがて“制御不能状態”に。ロボットのような動きのダンスと、パチパチと切り替わる光の効果が、観客をまるでデジタル画面の中に入りこんでいるかのような未知の体験へと誘う。
第1部のラストは、空間いっぱいにデジタル映像を映し出した巨大なシアターの中で、“究極の没入感”を体感できるのがポイント。目の前のダンサーたちとともに、世界の都市や自然の中を、鳥になったような気分で駆け巡ってゆく。
第2部では、3Dメガネをかけてパフォーマンスを鑑賞する。音楽が始まると、会場の目の前を塞いでいた壁が動き、奥から現れてきた壁が空間内を縦横無尽に移動し、なんと中からダンサーが次々登場。3Dの立体映像と、リアルな身体表現、そして動く巨大な壁により、現実と投影、平面と立体、光と影が交差する摩訶不思議な世界を体感することができる。
物語の最後、たどり着いた部屋で待っていたのは、グランドピアノと静かな水面。 オペラグラス型のMRデバイスを装着することで、本来無人のグランドピアノには演奏者が、ただの水面にはダンサーが浮かび上がる仕掛けだ。 しばらくレンズを覗いて、音楽とともにゆったりと水面で踊るダンサーを見ていると、リアルとフェイクの境界があやふやに。 幾層もの時空間が響き合い、拡張された感覚と音楽が溶け合ってゆく。
圧巻のパフォーマンスを体感した後は、会場限定のオリジナルグッズを記念にゲットして。コンピュータのプログラミングや制御で使用される二進法の記号から着想を得てデザインしたという“Synロゴ”が入ったフーディーやトートバッグ、ステッカーなどが発売される。