マイケル・コース コレクション(Michael Kors Collection)は、2024年春夏コレクションをニューヨークにて発表した。
デザイナー・マイケルコースが「みなさんをホリデーに連れて行きます」と語ったように、今季のテーマは“ホリデー(Holiday)”。青い空、さわやかな天気、清々しく晴れた日々へと逃避するロマンスを表現した会場で、洗練された華麗なルックを披露する。
コレクション全体を通して、体のラインを強調したシルエットや、ホリデーらしい爽やかな風にひらひらと揺れるディテールが目立つ。その好例となるのは、ファーストルックで登場した、透け感のある真っ白のドレスだ。スカート部分のスリットやフレアに伸びる袖、胸元に空いた穴などを配することで、流れるようにスラッとしたフェミニンなシルエットに仕立てている。
ロングドレスが多く登場する一方で、スカートスタイルも散見された。丈の短いミニスカートにシングルブレストジャケットを合わせれば、華麗でクールな印象をプラス。ほかにも、丈が長めのセーターとミニスカートを組み合わせたルックや、落ち着きのあるブラウンで仕立てたミニドレスも考案されていた。
ロングドレスで登場したホワイトやブラック、ベージュのほかに、差し色となるゴールドやピンク、パープル、柄模様も取り入れた今季。花柄をあしらったドレスや、キリン柄をモチーフにしたジャケット、スカートを取り入れて、開放感を表現している。
ショーの後半には、ギャザーを寄せて、センシュアルな印象に仕上げたドレスを展開。床を覆うほどの長さのスカートからは、本コレクションのテーマである“ホリデー”のひと時を想起させる優雅で華やかな雰囲気が感じられる。