企画展「石見特別版 永田コレクションの全貌公開〈一章〉北斎─『春朗期』『宗理期』編」が、島根県立石見美術館にて、2023年12月23日(土)から2024年2月12日(月・振)まで開催される。
島根県は2017年度に、島根・津和野出身の北斎研究者・永田生慈(ながた せいじ)より、北斎とその門人の作品や資料2,398件の寄贈を受けた。この「永田コレクション」は、葛飾北斎に関する個人コレクションとしては世界屈指の規模を誇るものであり、貴重な作品や資料を数多く含んでいる。
企画展「石見特別版 永田コレクションの全貌公開〈一章〉北斎─『春朗期』『宗理期』編」は、永田コレクションから、若き日の北斎を紹介する展覧会。北斎の活動時期のうち、浮世絵界にデビューした数え20歳から45歳ごろまでの「春朗期(しゅんろうき)」と「宗理期(そうりき)」に光をあて、約280点の作品を公開する。
20〜35歳頃の春朗期は、北斎の習作期にあたり、多彩な表現を手がけている。一方、35〜45歳頃の宗理期では、摺物や狂歌本など、新たな分野に挑戦した。北斎の生涯のなかでもこの両期は、現存する作品や資料が少なく、その全貌を掴むことが難しい。しかし、永田コレクションには、春朗期の作品約90点、宗理期では約340点を擁しており、北斎の知られざる側面を明らかにしている。
本展では、《婦女風俗図》をはじめとする春朗期の希少な肉筆画や、宗理期における第一級の摺物群「津和野藩伝来摺物」などを公開。また、島根県立美術館で2023年2月から3月にかけて開催された展覧会では展示されなかった、新出の肉筆春画『逢身八契画帖』を初公開するなど、島根県立石見美術館ならではの作品ラインナップとなる。
企画展「石見特別版 永田コレクションの全貌公開〈一章〉北斎─『春朗期』『宗理期』編」
会期:2023年12月23日(土)〜2024年2月12日(月・振) 会期中に大幅な展示替えあり
[前期 12月23日(土)〜1月15日(月) / 後期 1月17日(水)〜2月12日(月・振)]
会場:島根県立石見美術館 展示室D
住所:島根県益田市有明町5-15 島根県芸術文化センター「グラントワ」内
開館時間:9:30〜18:00(入場は17:30まで)
休館日:火曜日、12月28日(木)〜1月2日(火)
■観覧料
・企画展
一般 1,000円(800円)、大学生 600円(450円)、高校生以下 無料
・企画・コレクション展セット
一般 1,150円(920円)、大学生 700円(530円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※各種障がい者手帳、被爆者健康手帳の所持者および介助者(1名まで)は観覧無料
※小学・中学・高校生は、小中高生チケット(無料)をグラントワ総合案内カウンターにて受け取りのうえ入場
【問い合わせ先】
グラントワ代表
TEL:0856-31-1860