ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)の2014-15年秋冬メンズコレクション。今季は敢えてテーマを設けず、ブランドの象徴ともいえるジャケットの着心地を追求し、再構築している。
特に注目すべきは、スーツ、コートにいたるまで、すべてラグランスリーブが採用されていること。テーラードのフォーマルな雰囲気はそのままに、ラグランを取り入れることで、まるでカーディガンを着ているかのようにリラクシングな印象に。ショルダーにはパットがなく、人体をなぞるように形成されている。
パレットはダークサンド、ブルー、グレーなど、紳士的で落ち着いた色味がベース。アルマーニの定番素材ともいえるベルベットを使用したジャケットやブルゾンは、深みのあるブラウンやネイビーで展開された。
またカシミアやモヘアのニットウェアは、インドの伝統的な手法による色落ちのトーンにインスパイアされ、モーヴカラーのレッドやブルーで登場。また大胆な変形ボーダー柄は、色落ちの風合いを編んで表現している。
シューズは上質な雰囲気の中に、モダンな要素を忍ばせる。ドレッシーなレザーのアッパーにモンクストラップ、メダリオン、タッセルなどブリティッシュなディテールを取り入れたほか、厚底のソールで存在感のある足元を演出した。