オープン セサミ クラブ(OPEN SESAME CLUB)の、2024年春夏ウィメンズコレクションを紹介。
オープン セサミ クラブは、2022年春夏シーズンよりスタートしたニットブランド。南国フルーツのトゲトゲしたフォルムを表現したアイコンニット「ドリアン(Durian)」をはじめ、ユニークな要素を持ちつつもシンプルなデザインに仕上げたニットウェアを展開している。
2024年春夏シーズンは、華やかな色彩や透け感、光を受けてキラキラと輝く素材使いによって、春夏らしく明るいムードを描き出す。ぼやけた霧のような質感を表現したリブニット「ヘイズ(haze)」のカーディガンやスカートは、ブルーやイエロー、グリーン、ピンクといったカラーに彩られた繊細な糸を用いてチュールのような佇まいに仕上げた。編地の透明感が、配色の爽やかさを際立てている。
アイコンニット「ドリアン」も、シースルー仕様の編地で軽快な雰囲気をプラスしている。ホワイトのノースリーブトップスにはマットな黒のスカートを合わせることで、色・質感の両方でコントラストを効かせ、淡いブルーのトップスには、青と緑の編地を重ねたスカートをコーディネート。
また、手編みのコサージュを配したシルバーラメのニットをシアーなトップスに重ねたルックは、花々の動きも相まって、フォルムの躍動感がより一層際立っているのが印象的だ。
全てニットアイテムでありながら、質感やフォルム、装飾のバリエーションが多岐にわたっている点にも注目だ。例えば、帯状の編地をつなぎ合わせたようなニットトップスやパンツは、穴の開いた部分とスリットのように仕上げた裾によって動きのあるデザインに。ニットならではの伸縮性も相まって、生き生きとしたプレイフルな造形を見せる。
また、一見シフォンのようにも見えるシアーなニットワイドパンツやニットポロシャツ、最⾼級のオーガニックヘンプ、スーピマコットンを用いてガーゼのような表情に仕上げたジグザグ編みのベストなども登場している。無数にフリルをあしらったニットトップスは、繊細な透かし編みを組み合わせることでレースのような風合いに。左右の裾の長さを変えたアシンメトリーデザインで遊び心を加えつつ、クチュールライクに仕上げている。