ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が大阪に展開するエスパス ルイ・ヴィトン大阪では、シモン・アンタイ(Simon Hantaï)の回顧展「Folding」を、2023年9月28日(木)から2024年2月4日(日)まで開催する。
シモン・アンタイは、1922年に生まれた、ハンガリー出身のフランス人アーティストだ。1949年にパリへ移住し、シエナ派やフィレンツェ派の絵画、シュルレアリスム、抽象表現主義など、多様な表現にふれたアンタイは、1960年には、折り畳んだカンヴァスに絵具を塗ることで偶然的な表情を織りなす折り畳みの手法「プリアージュ(pliage)」を確立している。
当初、シュルレアリスムに傾倒していたアンタイは、抽象表現主義の画家ジャクソン・ポロックの作品と出会い、図像にとらわれない絵画表現を知ることとなった。たとえば、「エクリチュール(écritures)」シリーズは、羊皮紙に書かれた文字を消し、新たに上書きした写本「パリンプセスト」のように、痕跡としての記号へと思索を深めるものであった。
「プリアージュ」の手法は、カンヴァスの表面に記号や形が埋もれ、また現れるという、「エクリチュール」シリーズの経験から生まれたものだ。カンヴァスを折り畳み、くしゃくしゃにすることで、アンタイは、空白を埋めつつ、カンヴァスを開いたときに絵具が付着する部分としない部分が現れるよう、調整していった。以後、1968〜76年にかけて「プリアージュ」の手法を多様化させている。
展覧会「Folding」では、1960年代初頭から1980年代まで、アンタイのさまざまな作品を紹介し、その展開をたどってゆく。
シモン・アンタイ回顧展「Folding」
会期:2023年9月28日(木)〜2024年2月4日(日)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
住所:大阪市中央区心斎橋筋2-8-16 ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋 5F
開館時間:12:00〜20:00
入場料:無料
※休館日はルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋に準ずる
※事前来館予約が可能(9月21日(木)より、公式ウェブサイトにて受付開始)
【問い合わせ先】
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL:0120-00-1854