特別展「古代メキシコ ─ マヤ、アステカ、テオティワカン」が、福岡の九州国立博物館にて、2023年10月3日(火)から12月10日(日)まで開催される。東京国立博物館でも開催される巡回展だ。
メキシコでは、紀元前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻まで、3,000年以上にわたって古代文明が繁栄した。古代メキシコの人々は、厳しい自然環境のなか、神への信仰と畏怖を抱きつつ、壮大なモニュメントを築き上げている。特別展「古代メキシコ ─ マヤ、アステカ、テオティワカン」では、そのうちマヤ、アステカ、そしてテオティワカンの3つの文明を取り上げ、さまざまな出土品約140件を紹介する。
マヤ文明は、暦や文字といった高度な知識を有する王や貴族が中心となり、交易と戦争を通じて広範な地域で栄えている。アステカ文明は、メキシコ中央部に首都テノチティトランを築き、軍事力と貢納制を背景に強国を拡大した。さらにテオティワカン文明は、「太陽」「月」「羽毛の蛇」の三大ピラミッドを擁する、巨大な計画都市を築いたことで知られている。
本展では、古代メキシコの至宝を一堂に集めて公開。なかでも注目は、マヤ文明の「赤の女王(レイナ・ロハ)」にまつわる出土品だ。「赤の女王」は、マヤの代表的な都市国家・パレンケの黄金時代を築いたパカル王の妃とされており、赤い辰砂に覆われて発見されたことからこの名で呼ばれている。本展では、傑作「赤の女王のマスク」をはじめ、冠や首飾りなどの出土品を目にすることができる貴重な機会となる。
特別展「古代メキシコ ─ マヤ、アステカ、テオティワカン」
会期:2023年10月3日(火)〜12月10日(日)
会場:九州国立博物館
住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2
開館時間:9:30〜17:00(金・土曜日は20:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(10月9日(月・祝)は開館)、10月10日(火)
観覧料:一般 2,000円(1,800円)、高校・大学生 1,300円(1,100円)、小・中学生 900円(700円)
※( )内は前売料金(8月4日(金)から10月2日(月)まで販売)
※上記料金で4階「文化交流展(平常展)」も観覧可
※未就学児、障害者手帳などの所持者ほか、無料対象者については博物館ウェブサイトを参照
【問い合わせ先】
TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)