杉咲花主演の映画『市子』が2023年12月8日(金)に公開される。監督は戸田彬弘。
映画『市子』は、監督を務める戸田彬弘が主宰する、劇団チーズtheater旗揚げ公演作品を原作とする作品。観客から熱い支持を受け、2度も再演された⼈気の舞台が満を持して映画化される。
『市子』で描かれるのは、過酷な宿命を背負った女性、川辺市子の壮絶な人生。市子は、恋人からプロポーズを受けた翌日に突然失踪してしまう。恋人の長谷川が行方を追い、これまで市子と関わりがあった人々から証言を得ていくと、彼女の底知れない人物像と衝撃的な真実が次々と浮き彫りに。名前を変え、年齢を偽り、社会から逃れるように生きてきた市子はなぜそのような人生を歩まなければならなかったのか?
尚、映画『市子』は、第28回釜山国際映画祭コンペティション ジソク部門、第36回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門に正式出品される。
主人公・市子を演じるのは杉咲花。『99.9-刑事専門弁護士 -THE MOVIE』や『大名倒産』など話題作への出演が続き、『法廷遊戯』『片思い世界』といった作品にも出演する杉咲花が、“市子の半生”をすさまじい熱量で演じる。「精根尽き果てるまで心血を注いだことを忘れられません。その日々は猛烈な痛みを伴いながら、胸が燃えるほどあついあついものでした」と本人が言い切るほどの、全身全霊の演技に注目だ。
川辺市子…杉咲花
プロポーズされた翌日、恋人の前から忽然と姿を消した女性。過酷な家庭環境で育ち、想像を絶する壮絶な過去を持つ。
長谷川義則…若葉竜也
市子と3年間一緒に暮らしていた恋人。自分のもとを去った市子の足取りと過去を追っていく中で、徐々に市子の真の姿を知っていく。
長谷川役を演じた若葉竜也は、台本を受け取った時の心情について「自分以外の俳優が長谷川という役をやっているのをあまり想像したくないなという想いになりました。そういうことは普段感じることがないので、すごく特別な作品だったんだと思います」と語っている。
北秀和…森永悠希
市子に好意を寄せていた高校時代の同級生。何か隠している様子も……。
小泉雅雄…渡辺大知
ソーシャルワーカーで市子の母・なつみの元恋人。
後藤修治…宇野祥平
市子を捜索中の刑事。
川辺なつみ…中村ゆり
市子の母親。
吉田キキ…中田青渚
市子の昔の友人。新聞配達をしながら同じ下宿で生活していたかつての同僚。市子を新聞配達に誘った人物であり、その当時は市子がホームレスみたいに夜中に毎日ウロウロしていたと振り返る。
北見冬子…石川瑠華
失踪した市子と接触していた女性。
田中宗介…倉悠貴
市子の最初の恋人。
山本さつき…大浦千佳
同じ団地で育った市子の幼馴染。市子との幼少の記憶を辿りながら、「同い年だと思っていたのに違ったみたいで。年齢、嘘付いてたと思うんですよね」と語る。