展覧会「モネ 連作の情景」が、東京の上野の森美術館にて、2023年10月20日(金)から2024年1月28日(日)まで開催される。その後、2024年2月10日(土)から5月6日(月・振)まで、大阪中之島美術館に巡回する。
印象派を代表する画家のひとり、クロード・モネは、柔らかい色遣いと温かい光の表現を得意とし、刻々と移りゆく自然の表情を捉える作品を数多く手がけた。なかでも「積みわら」や「睡蓮」に代表される「連作」には、移ろいゆく景色とその表情を描きとめようとしたモネの探究心が、色濃く反映されているといえる。
展覧会「モネ 連作の情景」は、「連作」に焦点を合わせつつ、国内外の作品60点以上を通してモネの足跡をたどるもの。「睡蓮」、「積みわら」や「ウォータールー橋 」といった連作ばかりでなく、日本初公開となる人物画の大作《昼食》など、印象派以前の作品にも光をあて、「連作」という表現手法に至る展開を紹介する。
風景画家ウジェーヌ・ブーダンとの出会いを契機に、戸外制作に開眼したモネは、自然のなかに見られるモチーフの一瞬の表情、風の動き、あるいは時の移ろいに着目するようになった。こうしたモネが発展させたのが、同じ場所やテーマを、異なる天候や異なる時間、異なる季節のもとで通して描く「連作」という表現手法であった。
本展では、モネが体系的に「連作」の手法を実現した「積みわら」をはじめ、「チャリング・クロス橋」や「ウォータールー橋」、後半生を過ごしたジヴェルニーで手がけた「睡蓮」など、モネの連作絵画を一堂に集めて紹介。また、ノルマンディーの奇岩「ラ・マンヌポルト」を大きく捉えた作品2点など、「連作」の手法へと連なるモネの探究にも光をあててゆく。
数多くの風景画を手がけたモネは、印象派の画家として活動する以前、人物画も描いている。本展では、のちにモネが結婚するカミーユと息子のジャンを捉えた人物画の大作《昼食》をはじめ、モネの印象派以前の活動も紹介。初期から晩年に至る作品の数々から、モネの画業をたどってゆく。
展覧会「モネ 連作の情景」
会期:2023年10月20日(金)〜2024年1月28日(日)
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
開館時間:9:00~17:00(金・土曜日、祝日は19:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:2023年12月31日(日)、2024年1月1日(月・祝)
入館料:
・平日=一般 2,800円、高校生・大学生・専門学校 1,600円、小・中学生 1,000円
・土日祝日=一般 3,000円、高校生・大学生・専門学校 1,800円、小・中学生 1,200円
※オンラインによる日時指定予約を推奨
※未就学児は無料(日時指定予約は不要)
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳の提示者および介護者1名は当日料金の半額(日時指定予約は不要)
※チケットは、公式チケットサイト(ART PASS)ほかにて販売
※チケット購入や入場の詳細については、展覧会公式サイトを参照のこと
■巡回情報
・大阪中之島美術館
会期:2024年2月10日(土)~5月6日(月・振)
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
※出品作品は、東京展と大阪展で一部異なる