特別展「花のお江戸ライフ~浮世絵にみる江戸っ子スタイル~」が、神戸ファッション美術館にて2023年7月8日(土)から8月27日(日)まで開催される。
特別展「花のお江戸ライフ~浮世絵にみる江戸っ子スタイル~」は、江戸時代当時の江戸っ子たちが夢中になったブームや娯楽の数々をキーワードに、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重をはじめ、歌川豊国、国貞など後期浮世絵画壇を代表する絵師の作品等約160点を紹介する展覧会。旅行・メイクアップ・ペット・グルメ・ガーデニングなど、浮世絵の中に描かれた、日常的な娯楽を通して、江戸っ子のライフスタイルを紐解いていく。
17世紀後半に始まった浮世絵は、初期は美人画、役者絵を中心としていたものの、19世紀初頭の文化文政期に入ると江戸の人口は100万都市と言われるまでに拡大し、文化が成熟。それに伴い、浮世絵も庶民の関心を引くような主題が多く選ばれるようになっていった。例えば、初代歌川広重による《東海道五拾三次之内 庄野 白雨》のような風景画は、旅行ブームを背景にして生まれたものだ。
また、その他の趣味や食など、現代の関心事とも相通じるような主題が登場するのも文化文政期頃から。歌川国貞(三代豊国)が描いた《今風化粧鏡 口紅》や、初代喜多川歌麿による《名所風景美人十二相 結髪》は、メイクアップやヘアセットの様子が描写されている。
加えて、金魚や猫など、ペットを題材にした動物の浮世絵作品や、江戸のソウルフードを見てとることのできる作品も登場する。作品展示の他、当時の料理を再現した食品サンプルや、江戸の暮らしのトリビアを紹介するパネルなどもあわせて要チェックだ。
【詳細】
花のお江戸ライフ~浮世絵にみる江戸っ子スタイル~
開催期間:2023年7月8日(土)~8月27日(日)
会場:神戸ファッション美術館
住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
TEL:078-858-0050
FAX:078-858-0058
休館日:月曜日、7月18日(火)
※ただし、7月17日(月・祝)は開館。
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
観覧料:一般 1,000(800)円、大学生・65歳以上 500(400)円、高校生以下無料
※神戸市内在住の65歳以上は無料。
※カッコ内は有料入館者30名以上の団体料金。
※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引。