特別展示「東京エフェメラ」が、東京・丸の内のインターメディアテク(INTERMEDIATHEQUE)にて、2023年9月3日(日)まで開催される。
特別展示「東京エフェメラ」は、ポスターやチラシ、宣伝広告といった「エフェメラ」、すなわち一時印刷物を通して、第二次世界大戦後における東京のイメージを探るものだ。
戦後以来の東京は、2度にわたるオリンピック開催などを背景として大きな変貌を遂げるとともに、そのイメージを国内外に発信してきた。しかし、こうして共有された「東京」というイメージは、具体的で固定されたものではなく、多種多様な記号の集合体であるといえる。こうした東京のイメージを多角的に捉えるため、本展示で着目するのが、エフェメラである。
エフェメラの種類は、各種地図、都市計画書、行政報告書、デザインマニュアル、各種報道、宣伝広告、ポスター、チラシ、国外向けパンフレット、観光ガイドなど、多岐にわたる。これらは、戦後日本独自の印刷文化を支えてきたものの、ミュージアムや図書館にはほとんど収蔵されることがなかった。
本展示は、都市計画や宣伝方法を規定する公的資料にとどまらず、個人や民間組織が手がけたエフェメラをも視野に入れることで、「理想都市としての東京」と「実相としての東京」を浮かびあがらせるものだ。現在に引き継がれるグラフィックデザインが東京のイメージをいかにして描きだしてきたのかを、エフェメラの具体例を通じて紹介してゆく。
特別展示「東京エフェメラ」
会期:2023年4月29日(土)〜9月3日(日)
会場:インターメディアテク 2F「GREY CUBE (フォーラム)」
住所:東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 2・3F
開館時間:11:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで開館)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館、ただし5月1日(月)、8月14日(月)・21日(月)は開館)、6月25日(日)、その他館が定める日
入館料:無料
※開館時間などは変更となる場合あり
【問い合わせ先】
TEL;050-5541-8600(ハローダイヤル)