東京・日本橋のミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでは、展覧会「南 桂子 銅版画展─静かな王国」を、2023年5月27日(土)から8月6日(日)まで開催する。
南桂子(みなみ けいこ)は、少女や鳥、樹木などを題材に叙情的な作品を手がけた銅版画家だ。1911年富山に生まれた南は、絵画制作ばかりでなく詩作や童話など、多方面の創作活動に関心を抱き、浜口陽三との出会いを契機に銅版画に開眼。53年に渡仏して本格的に銅版画を学ぶと、以後、国際的に活動を展開するようになった。
約40年間にわたる南の創作活動において、少女、鳥、あるいは1本の木というモチーフは、ほとんど変わらなかった。繊細で叙情的、メルヘン的な趣を湛えたその作品世界は、銅版画ならではの肌合いと調和するものでもあったといえる。
展覧会「南 桂子 銅版画展─静かな王国」では、《湖畔》や《シャトーと赤い実》、《風船売りの少女》、《春》など、南の銅版画約45点を紹介。あわせて、浜口による作品約10点も展示する。
2023年夏のコレクション展「南 桂子 銅版画展─静かな王国」
会期:2023年5月27日(土)〜8月6日(日)
会場:ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
住所:東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7
開館時間:11:00〜17:00
※土日祝は10:00開館、第1・3金曜日は20:00閉館
※入館はいずれも16:30まで
休館日:月曜日(7月17日(月・祝)のぞく)、7月18日(火)
入館料:大人 600円、高校・大学生 400円、中学生以下 無料
【問い合わせ先】
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
TEL:03-3665-0251