企画展「猪熊弦一郎展『いのくまさん』」が、茨城県近代美術館にて、2023年4月15日(土)から6月25日(日)まで開催される。
猪熊弦一郎(いのくま げんいちろう)は、1902年香川県に生まれ、1993年に亡くなるまで多彩な創作活動を展開した画家だ。東京美術学校(現・東京藝術大学)では藤島武二のもと油彩画を学び、1936年には小磯良平らとともに美術団体「新制作派協会(現・新制作協会)」を結成。東京、パリ、ニューヨーク、ハワイと拠点を移しつつ活動するなかで、その画風は具象画から抽象画へと変化し、晩年には具象と抽象の枠を超えた作品を手がけている。
また、猪熊は絵画作品にとどまらず、幅広い制作活動を展開している。『小説新潮』の表紙絵を40年間にわたって描いたほか、三越の包装紙「華ひらく」のデザインや、JR上野駅中央改札の壁画《自由》の制作にも携わった。
企画展「猪熊弦一郎展『いのくまさん』」は、猪熊の作品の魅力を、詩人・谷川俊太郎のシンプルで軽妙な言葉とともにわかりやすく紹介した絵本『いのくまさん』の構成に基づく展覧会。《マドモアゼルM》、《驚く可き風景(A)》、《顔80》、そして《飛ぶ日のよろこび》など、初期から晩年に至る作品を一堂に展示するほか、戦後社会を彩った仕事の数々にも光をあてる。
企画展「猪熊弦一郎展『いのくまさん』」
会期:2023年4月15日(土)〜6月25日(日)
会場:茨城県近代美術館
住所:茨城県水戸市千波町東久保666-1
開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(5月1日(月)は開館)
観覧料:一般 1,000円(870円)、満70歳以上 500円(430円)、高校・大学生 730円(610円)、小・中学生 370円(240円)
※( )内は20名以上の団体料金
※6月10日(土)は満70歳以上で入場無料
※障害者手帳などの持参者は無料
※土曜日は高校生以下は無料
【問い合わせ先】
茨城県近代美術館
TEL:029-243-5111