上高地は、手つかずの自然が多く残り、年間120万人もの人々が訪れる山岳景勝地。長野県松本市に位置する。その美しい景色から、日本国が文化財保護法で指定した「特別名勝」と「特別天然記念物」のふたつの称号をもつ。
見どころとしては、河童橋、岳沢湿原、大正池、焼岳、田代池・田代湿原など。河童橋は、標高1,500mの景観と調和する木製のつり橋は、上高地のシンボルともいえる。橋の上からは雄々しくそびえる穂高連峰や岳沢、清冽なる梓川の流れ、陽光に煌めき揺れる川辺のケショウヤナギやカラマツ、時折噴煙たなびく焼岳が展望できる。
岳沢湿原は、透明感あふれる清らかな湧水と立ち枯れの木々が織りなす景観がなんとも美しい場所。上高地バスターミナルから河童橋を渡り、梓川右岸遊歩道を明神方面に15分ほど歩いていくと到着する。湿原の上に設置された展望ウッドデッキは、絶好の撮影ポイントだ。
大正池といえば、晴れた日の穂高連峰を水面に映し出した風景が印象的。さらに早朝、特に雨上がりの朝には、靄が立ち上り幻想的な青と白の風景を目にできる。また、大正池から見上げる焼岳は日本百名山に選ばれる山。今も噴煙をたなびかせる活火山で、岐阜県側では硫黄岳とも呼ばれる。上高地から日帰りで登れるので、多くの登山者に親しまれている。
敷地内、宿泊施設としては、日本初の本格山岳リゾートホテルの「上高地帝国ホテル」や、創業90年以上の山宿「上高地西糸屋山荘」などがある。3つのキャンプ場や、外来入浴、その他パブリック施設など自然を満喫するスポットが充実している。