マリオス ショワブ(Marios Schwab)の2013年春夏コレクション。自然と人類の祖先を発想の始まりに、ネイティブアメリカンやアマゾンの人々などの雰囲気をイメージに取り入れた。ブラック、ホワイト、ベージュをベースに、ナチュラルなイメージのレッドやブルー、オレンジなどを使用。明るい色合いも、緑の中に溶け込むような落ち着いたトーンで、凛とした魅力を放つ。
随所に登場するフリンジはトライバルな印象を与えるキーポイント。ドレスやシューズなど大胆にあしらわれ、エキゾチックな香りを振りまいた。ニットのトップスなどのグラフィックカルな幾何学柄にも注目。ミツバチの巣をイメージしたユニークなアイディアが、さりげなくアーティな要素を与えた。
ドレスやスカートの薄くやわらかなレザーは、細かい不規則なプリーツで、ボディを立体的に魅せる。後半に登場した、輝くライトストーンのチェーンやダイヤモンドのイヤリングは、Ileana Makriが今回のコレクションのためにデザインしたもの。
ボディラインを見せる美しいシルエットが中心となり、エレガントな姿にまとまった。複雑に構成されたディティールが光るスタイルは、人々の自然への回帰を思わせる、メッセージ性のあるコレクションとなった。
マリオス ショワブ(MARIOS SCHWAB)は、イギリスのファッションブランド。
創業者のマリオス・ショワブはギリシア生まれ。両親はオーストリア人とギリシア人。オーストリアのザルツブルクにある、アナホフスクールでテキスタイルを学ぶ。その後、ベルリンのエスモードに入学。エスモードでは最優秀生徒に選出される。
イギリスに渡り、ロンドン大学ゴールド...
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