1938年、ジャック・スプライルゲンがブランドをスタート。
「カンゴール(KANGOL)」はイギリスの帽子(ハット)メーカーであり、そのブランド。
1918年、ジャック・スプライルゲン(Jacques Spreiregen)は帽子屋をオープンし、フランスからバスクベレー帽の輸入を始める。後に自身でベレー帽の製造・販売も手掛けることになる。
1938年、スプライルゲンは競合他社との差別化のため、「カンゴール(KANGOL)」ブランドをスタート。このカンゴールの名前は、ニット(Knitting)の“K”、アンゴラ(Angora)の“ANG”、ウール(Wool)の“OL”に由来しているとされる。
ファッションアイテムとしてでなく、第二次世界大戦中にはイギリス軍用のベレー帽として納品された。(特にイギリス陸軍のモンゴメリー将軍が愛用したことで有名。)
戦後カンゴールのベレー帽はファッションアイテムとして人気となり、1960年代には、マリー クワントやピエール カルダンといったデザイナーとコラボレーションをしたり、ビートルズやアーノルド パーマー、後のダイアナ皇太子妃の頭を飾った。
1981年、世界的に著名な帽子デザイナーのグラハム・スミス(Graham Smith)が手掛けるラインを発表。1983年、カンガルーのロゴを採用。
1980年代ヒップホップスターたちがカンゴールを愛用。またアメリカ市場、とくにゴルフでの着用が人気となり、イギリスで生産しアメリカへ輸出する形がメインとなる。
これまでに多くのブランドとのコラボレーションを行っており、その中にはコム デ ギャルソンやキャサリン ハムネット、キャサリン マランドリーノが知られている。