1998年、清永浩文により「SOPH.」設立。
ミニマムなデザインを軸に、洗練された日常着を求めてスタート。
サープラスの用途に忠実なディテールや、アウトドアの機能を追求した素材などに着目し、その高い機能性をカジュアルな日常着に採用したコレクションを展開。
その後も、和を意識した備長炭の素材をアパレルに取り入れるなど、日本人としての美意識をも感じさせる機能美を表現した。
ファッションに機能性を取り込むことが、都市生活者の快適なリアルクローズであるという理念は、その後のストリートファッションに少なからず影響を与え、革新的な視点が注目を浴びる。
その後、柳宗理やイームズといった異分野のクリエイションに着目したコレクションを展開。
ブランド名を「SOPH.」から「SOPHNET.」へ改名した2002年以降も、現代美術家の宮島達男や英国アートの巨匠、 ジュリアン・オピー、アメリカのジャック・ピアソンらとコラボレート。ファッションにアートを融合したウェアを次々と発表。
また近年では 「NIKE ACG」の遺産に、「SOPHNET.」がもつ洗練と簡潔を宿らせた「NIKE HERITAGE ACG」の1STコレクションを手掛ける。
2008年、藤原ヒロシと「uniform experiment(ユニフォームエクスペリメント)」をスタートする。
音楽、アート、インダストリアルデザイン…、様々なカルチャーからのエッセンスを一つのファッションとして体系的にまとめることで、ブランドのアイデンティティを確立。ストリート、アウトドア、トラディショナルなど、現代のメンズファッションには欠かせない要素をすべてトータルで併せ持つ、ドメスティックブランドの成熟に貢献した代表格として、今なお進化している。
2018年8月、1998年秋冬シーズンにスタートした「SOPH.」の20周年を記念し、新ブランド「SOPH.20」を期間限定で展開。公式オンラインストア限定で、2019-20年秋冬のSOPH.東京店20周年までの約1年を期限としてアイテムを販売する。ベーシックなウェア、トートバッグ、マグカップなどの雑貨にアイコニックなロゴを配したアイテムがラインナップ。
「SOPH.20」のロゴデザインは、Tom Hingstonが担当。企業ロゴデザインやファッションブランドのアートディレクションを手掛け、Massive Attackのアートワーク等により音楽業界からも厚い支持を受けるTom Hingstonは、SOPHNET.スコーピオンロゴのデザインも手掛けている。
2022年6月30日をもって、ブランド創始者の清永浩文が「SOPH.」を退任。