2000年、「L.E.D.バイツ」をスタート。
1998年6月に初期メンバーが結集し会社設立。
18ヶ月の開発期間を経て2000年1月にL.E.D.BITES(エル イー ディー バイツ)がデビュー。
Life(生命)、Ecology(環境)、Domestic(自国)をメインテーマに、時代を咬むという志から、ブランド名はL.E.D.BITES。
初代デザイナーは、さとうみつお。ビジネスのカジュアルラインを手始めに、次々と新世代メンズカジュアルバッグを提案。直営店展開やメディア露出によるブランド認知度の高まりに乗じ、ダイヤモンドパイソンや、スティングレー、クロコダイル等のエキゾティックレザーを多用したプレミアムラインを提案。L.E.D.BITES創生期に、至高のブランド構築を行なった。
2007年A/Wより児玉 勝之に交代。さとうみつおの打ち出した『男の骨太さと贅』『ワイルド&シンプル』の2大コンセプトと、デザイン性やブランド構築の理論と方法論を、意図的に且つ大胆に壊しながら、新たな時代に向けてクリエーションを始める。
L.E.D.BITESにおいて、さとうみつおの確立したスタイルや確固たるデザインと、完全に決別した児玉 勝之のクリエーションの真意と、ディレクションの意図は、Debut作となったTrilogyから、Neo-Groove、Blossom、Gram Slum、Killer Tune、Desperado、そして今シーズン(Autumn&Winter2010-11)にリリースされるDebaucheriesを見れば一目瞭然である。
児玉のデザインと見事に融合した素材が、ワックスタンニングレザー。
これは、革なめしの聖地:姫路のタンナーの開発した手法。皮とワックス(動物性油)を同時に入れてなめす手法で、使い込むほどに独特の光沢感と質感をもたらす。ワックスタンニングは、現L.E.D.BITESの多くのアイテムに使用される。
また、ブランド創業当初から行っているRe-Useシリーズ=現L.E.D.BITES EARTHも、2010年から再構築。廃材を再利用しデザインをプラスする事で、L.E.D.BITESのモーディアイテムに昇華する。
過去には米軍パラシュート、ジェット戦闘機のシートクッション、京都酒蔵モロミ絞り袋等をRe-Use(再利用)。
児玉は、Re-UseプロジェクトをL.E.D.BITES 10周年企画として復活させ、そのプロジェクト自体をL.E.D.BITES EARTH(バイツ・アース)として展開開始。
L.E.D.BITES EARTH Vol.1は、エゾシカの再利用。北海道において害獣であるエゾシカは、年間7万頭が駆除される。駆除されたエゾシカは、食用として市場に出回るが、その皮は廃棄となる。
この皮に着目し、新たな物に生まれ変わらせたい。
エゾシカの革を、フルベジタブルでワックスタンニングし、製品を後染めにした、Killer Tuneシリーズは先シーズン(Spring&Summer2010)のメインコンセプトモデルとして完成。
L.E.D.BITES EARTH Vol.2は、ベジタブルタンニン麻袋(Ecological HEMP)を再利用。皮をなめす際に使用される固形タンニンは、1週間~10日間皮と一緒にピット漕に沈められる。皮が革と成るのと同様に、タンニンを包んでいた麻袋も、劇的な変化を遂げ力強い風合いとなって姿を現す。
1点1点が違う表情を持つアイテム群は持つ人に1点ものを手にする価値観を生む。